はじめに



 はじめまして。「言の葉の会」代表の、 ますい いのり と申します。

 私は、物心ついた頃から小学校を卒業するまで、園や学校ではまったく話せない場面緘黙 (ばめんかんもく) でした。小学四年生の頃に、自分の状況に疑問を感じて、「話せるのに話せない 子ども」とインターネットで検索して、はじめて場面緘黙のことを知りました。自分と同じような状況で苦しんでいる人が他にもいることを知り、非常に共感し、安心したことを覚えています。「自分一人だけではなかった」と思えたからこそ、場面緘黙を改善することにもつながったと感じております。

     そのような経験から、困ったら一人で悩まず、適度に人やものに頼ってみることも、自分を大切に生きるためには大事なことだと学びました。私の場合は、恩師とも呼べる先生方や頼れる友人達をはじめ、支援者や保護者、当事者や経験者など、さまざまな立場の方々とのつながりがありました。また、わからないことがあればインターネットで調べ、インターネット上では実際に話さなくても簡単に世界中の人とコミュニケーションをとることができました。 

 現実でのつながりとインターネットを活用し、当事者や経験者という対等な「仲間」として一緒に力を合わせて活動していきませんか?というのが「言の葉の会」です。

 当事者や経験者の居場所づくり、場面緘黙の情報発信、学校教育や学術研究への協力など、当事者や経験者だけでも一人一人の力を合わせれば、できることは多いと思います。「言の葉の会」は、私たち当事者や経験者が社会の一員として誇りをもって生活できる環境づくりをしていくことをひとつの大切な目的としています。各々の日常生活や社会生活の充実を最優先し、無理なく出来る範囲で力を合わせて活動していきたいです。

 

 「言の葉の会」を設立するにあたっては、さまざまな立場の方々からの後押しや、応援、ご協力をいただきました。心より感謝申し上げます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。



   

2020年6月10日 

かんもく自助グループ「言の葉の会」

ますい いのり