言の葉の会の設立理念

 わが国では、特定の場面や状況下で話せない、場面緘黙 (ばめんかんもく) という症状の認知度がようやく高まりつつあります。しかし、緘黙当事者や経験者が主体となり、運営に参加できる当事者団体が極めて少ないのが現状です。当事者や経験者の立場としては、同じ症状を持つ人達と体験を共有したい、世の中にもっと場面緘黙を知ってもらうための啓発活動をしたい、などのニーズがありますが、その活動の場がないのが実情です。

 

 これまで、場面緘黙に関わる団体は、支援者による団体や、保護者による団体が主体であり、そこではどうしても、緘黙当事者は「被支援者」という扱いを受けてしまいます。一方で、自己成長をしていくためには、互いに対等な関係の中で「仲間」として活動を行っていく必要があると考えています。

 

 そこで私たちは、緘黙当事者や経験者が自発的に結びつき、お互いに緘黙という特徴を理解し合った安心できる団体を作りたいと考えていました。そして、成功体験の獲得やコミュニケーション能力向上などの成長の機会を、団体運営や緘黙の啓発活動の中から得られれば良いと考えています。

 

 活動としては、全国各地でのリアルな交流会および、SNS でのインターネットを通じた交流の場などを主催し、緘黙当事者や経験者の居場所づくりをしたい。また、ウェブサイトやSNS を用いて体験談などの情報発信を行っていきたい。さらには、当事者・経験者団体として、支援者や研究者とのつながりを作り、学校教育の場や学術研究に協力していきたい。

 

 このように、緘黙当事者や経験者の自立や社会参加を支援する活動を行うことで、彼らが感じている社会での生きにくさを少しでも改善していきたいと考えています。そして、緘黙当事者や経験者が、社会の一員として誇りを持って生活できる環境作りに寄与することを目的として活動していきます。

 

 上記目的を達成するために、かんもく自助グループである任意団体「言の葉の会」を設立しました。

 

2018年3月1日